涙が枯れる日 Ⅰ【完】




普通姫を狙う時情報を調べ直すでしょうが



「何馬鹿な事言ってんの?私が天龍の姫だったなんて“過去”の話でしょうが」



私がそう言うと男は驚いていた




そらそうか



姫だと思って拉致った女がまさかの発言をしたからねー



「何馬鹿な事言ってやがる。姫はお前だって聞いたぞ」



誰から聞いたんだよ………



「本当。嘘だと思うなら私の携帯見てもいいよ?」



姫をやめた時天龍のメンバーの番号は全て消した



「まじかよ……。だったらこの“橘遥斗”って奴よぶわ」


今こいつなんて言った?



「何で………遥斗を呼の?」



「ここに登録されてる男の番号こいつしかいねーし」


それだけで?



「遥斗は関係ないじゃん!」



「俺はムカついてんだよ、だから誰でもいいから喧嘩してーの」


何その理不尽な理由



そんな事を思っていると男は電話をしだした