涙が枯れる日 Ⅰ【完】




すると突然頭が痛んだ



「いった…………。」




なんだ……あれは夢か



「お!やっと目覚めたな〜」



痛い頭を抑え起き上がると目の前には知らない男が居た



「誰?私の知り合い?」


一応知り合いか確認をとってみた


「違うかなー、でも俺らは桜花ちゃんを良く知ってるよー」



なんだ、知り合いじゃないのか



てか、当たり前か………



こんなに気持ち悪い奴と知り合いとか絶対ごめんだ



でもこいつ私の事よく知ってるとか言わなかったか?




「何で私を知ってるの?」



そう聞くと男はニタっと嫌な笑いを浮かべて言った


「だって桜花ちゃん、天龍の姫なんでしょ?」




……………………………なに言っってやがるこいつ



この男は気持ち悪いうえに馬鹿だったのか