____ 次の日。 案の定、学校中の話題がたっくんと智紗ちゃんのことで。 わかってたけど、やっぱり悲しくなる自分が嫌だ。 「大丈夫? 苦しかったら私の胸で泣きな」 「ありがと美音、でも大丈夫」 騒ぎがおさまらない教室で美音と話していると。 「あのさ、高月。ちょっと話いい?」 「っ、大石くん? あ、うん。わかった!」 「じゃあ、ちょっとこっち」 「…へ?きゃっ」 次の瞬間、大石くんに手を捕まれて引っ張られる。