「…か!梨華!何ボケーっとしてんの!」 「え、あ、美音か。」 親友の美音が、私に喝を入れる。 「何さっきから悲しそうな顔して、ボケーっとしてんのよ。もう授業始まるよ?」 「え、ああ。もうそんな時間か。」 そんなこんなで始まった一日は、ずっとたっくんの事で頭がいっぱいで、授業に集中できなかった。