AM5:00〜8年越しの約束〜



「優」


あの頃、君の名前を何度呼んだだろう。



「優」


あの頃、君がいるだけでどれだけ幸福を感じただろう。


「優、あの時からずっと伝えたかった気持ちがあるんだ」


ずっと後悔していたことを今伝えたい。


そう思う俺を優は


「嫌だ…聞きたくない」



頭を横に振って拒否をする。



「そんなこと言うなよ…聞いてくれよ」


「だって聞いたら…きっとあたし…」


いつの間にか目の上に溜まっていた涙は頬から流れ、

“功ちゃんが結婚したことを心から祝えないよ”


そう小さな声で呟いた。


「…それ今言うか?」



苦笑いで冗談に返しても優の曇ったままな表情を見て、

小さな声で発した言葉が優の本音だと気付いた。


そんな姿の優を見て俺の笑みも消える。



「優…」


「分かってる。

あたしが言える立場じゃないことなんて重々承知よ。

でもね、功ちゃん…少し本音を言うとね」