AM5:00〜8年越しの約束〜



「功ちゃん?どうしたの?」


「思えば……声は変わってないな」


「え…?」



優の方へ振り向く。



「プッ、なにその驚き顔」


「功ちゃん…?」


「優はズルいよ」



パーカーのポケットに入れた手に力が入る。



「……どうして?」


「優と会ったらさ、絶対文句言ってやるって思ってたのにさ」


「…」


「優の顔を見たら考えてた文句も忘れちゃったよ」


「…それこそズルいよ」



目の上に涙を溜める優。



「ハハッ、また泣くのかよ」


「…泣いてない」



あの頃、君の強がる姿をどれだけ愛おしく感じただろう。