暑い真夏の日。 私は病院にいた。 目がチカチカする。 目に違和感を覚えたのは夏休みの少し前。 鏡で光を反射して、直接目にあたるような感覚がずっと続いていた。 恐怖しかない。 『澤由花さん。2番に入ってください』 看護師さんの声に恐る恐る立ち上がる。 一歩一歩が重かった高校1年生の夏。