私は急いで屋上へ向かった。
『蓮くん!遅くなってごめんっ(ハァハァ…』
『大丈夫。』
いつもと何か違う蓮くん。
真剣な顔でそういった。
『どうしたの蓮くん?今日で1年記念……
そう言いかけた時蓮くんが……
『俺、明日引っ越すんだ。ここからずっと離れたとこに。だからもう会えない。』
えっ、どういう事?
私の頭は真っ白だった。
『えっ…な、なんでっ…う、うそだ…よね?』
自分でも涙が溢れてくるのが分かる。
『嘘じゃない。だから別れよう。ってか別れる。ごめん。』
そう言った蓮くんは私をギュッと軽く抱きしめて屋上を後にした。
