「ああ! 中間と期末のテストを頑張ったら許可もらえたんだ。最初に三崎に言いたくてさ」
「私に……?」
相原君には友達がたくさんいそうなのにどうして最初に私に言いたかったんだろう?
心の中で思っていると相原君が紙を持っていないほうの左手で私の右手をつかむ。
「あ、相原君……っ」
「三崎があの時言ってくれたおかげだから。本当にありがとな!」
相原君の笑顔は本当にまぶしい。
キラキラしてて今日の太陽に負けないくらいだと思う。
まるで太陽の下にいるように体が熱を持って、つかまれている手が一段と熱い。
だけど役にたてたのならよかった。
嬉しそうに笑う相原君を見て私も嬉しい気持ちになる。
クラスのみんながそれぞれ楽しい夏休みを過ごせたらいいなと思った。

