第三の障害にたどり着くと先にきていた組が用意されていた机の前に座って何かを食べていた。
空いている机が四つとくじを引くような箱とクーラーボックスがのった机が一つ。机の横にあるフックにはビニール袋がかかっている。
そばにいる先生が箱に触れて「どちらか一人くじを引いてね」と笑顔でいうので私と相原君は目を合わせて動きが少し止まった。
「三崎が引いたほうがいいと思う」
「でも私は猫耳を引いちゃったよ……?」
「……じゃんけんしようか」
「うん……」
女装を引いた相原君と猫娘を引いた私は小さな声でタイミングを合わせてじゃんけん。
一度あいこになった後に相原君が勝って彼が箱に手を入れてくじを引いた。
「……」
「相原君……?」
紙を開いたまま固まったように動かない相原君が心配で名前を恐る恐る呼んでみる。
すると相原君はロボットみたいなぎこちない動きで開いた紙を私に見えるように動かした。
「激辛ポテチ……?」
私が紙に書かれた文字を読み上げると先生がフックにかけられていた袋からポテチの袋を取り出して開ける。
ポテチと一緒にビニール袋から取り出した紙皿を一枚机の上に置き、そこにポテチを何枚かザラザラと音をたてながら出した。
「皿にのせた物を全部食べて下さい。最低一人一枚は食べて下さいね」
私も相原君も先生が手に持っている袋に目が釘づけ。
袋には激辛と目立つように書かれていてイメージの写真だけでも辛そうなのが想像できてしまう。

