昼休みが終わって午後の部が始まると盛り上がりの度合いはさらに高まって、午後の部のプログラムの真ん中くらいでいよいよ私が出る種目が近づいてきた。

 今は各組ともに選抜された男子生徒による騎馬戦が始まったのでテントにいるのは女子が多く、応援する声は高いものが多い。

 出場する種目の一つ前が始まったら集合場所に行かないといけなくて、私がいるテントでも私と相原君以外にも四人立ち上がった。

「おれ達もそろそろ行こう」

 他の組の数人がテントから離れていくのを見た先輩に立ち上がった私達は返事をして、三年生、私と相原君、一年生の順番になるように先輩二人の後ろ着いて行く。

 C組は三年生が男子のみ、一年生は女子のみで男女一人ずつになったのは二年生の私達だけ。

 グラウンドの外側を歩いて集合場所につくと、C組と同じように各学年の組み合わせはバラバラみたいだ。

 まだ分からない内容に緊張する私といつもと変わらない笑顔に見える相原君は同じ学年なのに、相原君のほうが年上に見えてしまう。

 相原君は笑っているどころか騎馬戦の応援をとばしていて、私に同じことは出来そうになくて不安が増えていく。

 騎馬戦は隊がどんどん少なくなって残るはC組とD組の隊が一つずつのみになった。

 騎手をしている二人がお互いの帽子を奪おうと、騎馬の人が様子をうかがって近づいたり離れたり。何度かそれを繰り返し、先に隙がうまれたのは残念なことにC組だった。

 相手は騎手がバランスを崩したのを見逃さす、一気に距離を縮めて頭にかぶっていた帽子をとって腕を青空に伸ばすように高く上げた。