二人で話をしながら街の中を歩く。
香奈恵ちゃんは最近発売された化粧品についてや人気上昇中のアイドルについてだったりなど色々な情報に詳しくて話題がつきない。
色々な話を楽しそうに笑顔で話す香奈恵ちゃんの横顔を見ながら、私は香奈恵ちゃんと相原君が何となく似てるかも、と思う。
どちらも笑顔が印象的で、笑顔の二人の近くにいると一緒に楽しかったり嬉しかったりするような気がするなとそっとそれぞれの笑顔を並べて思い浮かべた。
***
「ごめんね! すぐに買ってくるから」
「ううん。ゆっくりでいいよ」
帰り道にあるCDショップの前で香奈恵ちゃんとそう話をすると彼女は急ぐようにお店に入って行った。
少し前に話していたアイドルグループの新曲が今日発売されたらしく、香奈恵ちゃんはそれを勉強を頑張る理由の一つにしていたみたい。
出入りする人の邪魔にならないように入り口から少し離れて立っているとすぐに香奈恵ちゃんが出て来た。
どうしたんだろう?
急いでいるような様子で香奈恵ちゃんは私の所に走ってきた。
「香奈恵ちゃんもう終わったの?」
「あっ、葵ちゃんどうしよう!」
「キャーッ」と顔を両手で覆う香奈恵ちゃんに私はパチパチと瞬きを繰り返す。
香奈恵ちゃんは鞄を持っているけれど買い物をした様子はないみたいだしどうしたんだろう?

