数日間にわたって行われた中間テストも今の時間で終わり。

　時間がある限り見直しをして心配なところは特に何度も確認する。

　全体を二回見直しをしたところでチャイムが鳴って先生の声で答案用紙が後ろの席から前へとわたしていく。

　号令がすんで先生が教室を出て行くとわっと教室の中が賑やかになった。

　この後は帰りのホームルームだけだから学校は午前授業になる。

　テストが終わって学校が早く終わる。そのことに嬉しそうな人が多いような気がした。

　答案が返されるまで緊張が残るけど、私もテストが終わって肩の力が抜けた気がする。

　今日は帰りに香奈恵ちゃんとどこかでお昼ご飯を食べようと約束しているからそれが楽しみで心は浮き立つ。

　筆記用具を鞄にしまいながら私は自分の頬がゆるんでしまうのを感じた。


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　帰りのホームルームが終わり、学校を出て香奈恵ちゃんに「いい所があるんだ！」と連れてこられたのは意外なところで私はじっとお店の建物の上側にある看板を見上げた。

「回転寿司？」

「ここのお店、お寿司以外のメニューもいっぱいあって楽しめるんだ」

　「早く行こう！」と香奈恵ちゃんは笑顔で私の左手をとって歩き出し、思ったよりも強い香奈恵ちゃんの引っ張る力に私は引きずられるように足を進めた。