ラグタイム

そう言われたのはいいんだけど…どうすりゃいいんだ、おい。

でもあたしが言わなければ引き下がってくれないのは間違いないことである。

赤川さんも違う意味でだけど、若頭藤本と同じくらいに厄介な人かも知れないな。

「実は…」

あたしは赤川さんに昨日藤本さんが家にきたことと抜き打ちで料理チェックをされることになったことを話した。

「何だ、そう言うことだったのか」

話を聞き終えた赤川さんはホッとしたと言う顔をした。

心の中ではくだらない悩みだと思っていることは確かである。

「いいよ、協力してやるよ」

赤川さんが言った。

「えっ?」

あたしは聞き返した。

協力してやるって、どう言うことだ?