ラグタイム

最初に確認したロッカーのプレートに書いてあった名前は、藤本大輔と書いてあった。

彼の次のロッカーは、白石朝貴…ああ、ここか。

「では、今日から使わせていただきます」

あたしは呟くと、ロッカーのドアを開けた。

兄貴のロッカーを開けると、中には何も入っていなかった。

エロ本とかAVとか、何より失踪するきっかけとなった手がかりみたいなのがあるのかなと思ってたけど期待はずれだった。

「制服はいつも持ちかえってたのかな?」

潔癖症みたいなところが少しある兄貴らしいと言えば兄貴らしい。

そう思いながら、あたしは黒崎さんからもらった紙袋から制服を出した。