ラグタイム

「それよりも、お前の方はどうなんだよ。

お前も彼氏できたんじゃないのか?」

からかうように言った兄貴に、
「えっ…」

あたしは戸惑うことしかできなかった。

「彼氏って…何で、あたしにまで話がくるんだよ」

バシンと、あたしは兄貴の頭をはたいた。

「だってもう、そう言う年齢じゃんか」

「そう言う年齢って、兄貴もそうじゃんか」

「俺は相手がいるからいいんだよ。

お前にはそう言う相手がいないかって聞いているんだ」

「えーっ…」

その時、何故かあたしの頭の中にある人物の顔が浮かんできた。