ラグタイム

「島?」

あたしと武人と藤本さんの声が重なった。

「写真の横に、受賞者の住所と名前が書いてありますでしょう?」

翼が指差したところに視線を向けると、
「N県月明島(ツキアケシマ)の喜多貴洋(キタタカヒロ)さん、62歳」

受賞者の名前を読みあげたあたしに、
「月明島はN県の沖合にある小さな島の名前だ」

武人が言った。

「なるほど、島か。

つまり船を使えば…道理で行方がわからなくなってしまった訳だ」

藤本さんが納得したと言うように呟いた。

「それよりも…これは、一体どう言うことなんですか!?

朝貴さんは失踪をしたと言っていましたよね!?

彼の隣に写っているこの女の人は誰なんですか!?」

翼が藤本さんの前に雑誌を突きつけると、問いつめた。