ラグタイム

そう思ってカフェを出たら、
「ああ、わざわざ返さなくて結構だから」

藤本さんが言った。

「えっ、はい?」

聞き返そうとしたあたしだったけど、藤本さんは車に向かっていた。

藤本さんの運転で博物館に到着した。

「平日だから客もそんなにいねーな」

駐車場に車を止めた後、藤本さんが言った。

「そうですね、ほとんど貸し切り状態ですね」

駐車場にある車は藤本さんの車だけである。

車を降りた後、あたしたちは博物館へと向かった。

受付でチケットを出した後、中へと足を踏み入れた。