ラグタイム

「まあ、いっか。

行くぞ」

藤本さんが背中を見せたので、
「ああ、待ってください」

あたしはスニーカーを履いて外に出ると、ドアを閉めた。

ガチャッとカギを閉めた後、藤本さんの後を追った。

「まずは飯にするか?

博物館の閉館時間は17時までだから、まだ時間に余裕があるだろ?」

車を運転しながら藤本さんが聞いてきた。

「もしかしてとは思いますけど、調べてくれたんですか?」

そう聞いたあたしに、
「行き先調べのついでにだけどな」

藤本さんが答えた。