ラグタイム

「はい、お願いします」

首を縦に振ってうなずいたあたしに、
「わかった。

11時に迎えに行くから、この前みたいに寝てるんじゃないぞ」

藤本さんが言った。


待ちに待った定休日。

「チケットよし、ケータイと財布よし」

時間の確認をすると、11時5分前である。

藤本さんの迎えがくるまで後少しだな。

そう思った時、チャイムが鳴った。

「きたきた!」

あたしはショルダーバックを肩にかけると、玄関へ足を向かわせた。