「んっ?」

封筒に書いてあった宛先はとある雑誌の編集部だった。

「ああ!」

思い出した!

そう言えば先月博物館でやってる催し物のチケットが当たるって言うから応募したんだ!

どうせ当たらないだろうなって思ってたから、すっかり忘れてた。

「でもきたって言うことは…当たったのかな?」

そう思いながらあたしは封筒を慎重に破った。

封筒から中身を取り出すと、
「当たった!

ペアチケット…って、2枚はいらないよね?」

1枚はあたしのでいいけど、もう1枚はどうするんだと言う話である。

そうだ、ペアだったと言うことを忘れてたよ。