ラグタイム

「僕は、その規則が出される前から彼女と交際をしていたんだ。

本当なんだ」

翼は訴えるようにあたしに言った。

「う、うん…」

圧倒されそうになりながら、あたしは首を縦に振ってうなずいた。

「その…いつ辺りから交際を始めたの?」

そう質問をしたあたしに、
「今年のバレンタインデーから」

翼が言った。

兄貴が駆け落ちをしたのはゴールデンウィーク真っただ中である。

「それからずっと、隠れて交際をしていたと言うことなんだね?」

続けて質問をしたあたしに、翼は首を縦に振ってうなずいた。