ラグタイム

「そうだけど、それがどうかしたの?」

そう聞いたあたしに、
「星が見えるキレイな丘があるんだ。

七夕だから一緒に星を見て、願い事をしようかなって」
と、武人が答えた。

「願い事?

武人、かなえたい願いがあるの?」

続けて質問をしたあたしに、
「朝貴が1日でも早く見つかりますように、って。

ほんの気休め程度にしかならないけど、それであいつが帰ってくるなら何だってしてやる」

武人が答えた。

「うん、そうだね」

あたしは首を縦に振ってうなずいた後、運転をしている武人の横顔を見つめた。