今日のメインを確認するために厨房へ向かうと、武人がすでにいた。

「おはよう」

「ああ、おはよう」

あいさつを返した後、武人はボウルを取り出した。

それからジッとあたしを見つめてきた。

「何だい?」

見つめられたあたしはあたしでどうすればいいのかわからない。

あたしの顔に何かついてるか?

それとも…バレた?

武人は口を開くと、
「痩せたか?」
と、言った。

「えっ?

…ああ、少し躰が軽くなったなとは思うけど」

あたしは頬に手を当てた。

よかった、バレていなかった…。