「ね、だから見せてー」 「他の事せぇや。 お前も受験生やろ。 つーか高校生やろ」 ううう。 受験生。ってのは一先ず置いておいて。 高校生って。 そんなの関係ないじゃん。 「好きな人を追いかけるのも高校生活の思い出のひとつでしょ」 「阿呆過ぎるって」 「阿呆でもいーもん!」 そう言った後、璃久は、 好きにせぇや。 といつものセリフと一緒に、 あたしの夏休みの予定ともなる封筒を渡してくれた。