「え!? り、璃久!?」 いつもと同じように、 璃久の塾前で待っていたあたしは 近付いて来た男の子に口を大きく開けて指差した。 「……何やねん」 驚き過ぎるあたしに、 不機嫌そのものの声が返ってきても驚く事しか出来ない。 だって、璃久が。 璃久のハチミツ色の髪が。 真っ黒なんだもーーーん!!!