「あ、マフラーとおそろいだぁ!」 袋から取り出した手袋を手にはめ、 マフラーの近くに持っていくと満面の笑みで俺に見せる。 「これで寒ないやろ?」 そう鼻を真っ赤にした梢に笑いかけると 「璃久の愛で十分あったかーい!」 とも、何とも不明な発言。 そして俺の腕に絡み付いて来た梢を引き剥がしたのは、言うまでもない。