「ごめん! 受験勉強に必死で忘れてた。誕生日会さぁ、受験終わってからでもいい? あ、もちろんプレゼントはあげるからさ?」
「いいよ、誕生日会なんてしなくて。ユリアは受験に忙しいっしょ」
この時期、受験する子が大変なのはわかってるもんね。
「……は? でも今、誕生日会って言わなかったっけ?」
「璃久としようと思ってるんだ」
「へー。神楽弟がしてくれるんだ? 凄い進歩じゃん!」
「ううん。そんなのしてくれないよ? だから自分でするの!」
にこっと笑ったあたしに、
ユリアは眉間に皺を寄せた。
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