ガヤガヤし始めた塾の前に、 璃久の姿を見つけるとダッシュでかけつけた。 周りに居る女の子の間から 「璃久、お疲れ様!」 顔を出し満面の笑みで。 今日も、その中に後藤さんは居るけど……。 あたしは、彼女だもん! 年下に勉強を教えて貰ってるけど、彼女だもん。 好きの気持ちなら絶対に負けないもん。 なーんて、一人ライバル視するあたしに大人な笑顔をを向ける後藤さん。 う、何か今負けた気がした。