そんなこんなで 俺も高山も《家族》や《愛情》に飢えた 幼少期を過ごしていた。 俺はその分、 自分の家族をもって 大切にしようと考えた。 でも、高山は家族を作らない という選択をした。 考え方も価値観も違うことは わかっていた。 それを高山が気にするのもわかっていた。 でも、その価値観をなくしてでも 違いを乗り越えてでも 一緒にいたいと思えるぐらい 高山に惹かれていた。 *