荻野さんと再び会って、
近くのお店に入って話すことになった。


「ごめんな、急に」

『いえ……』

「電話で泣いてたよな?嫌やった?」

『……、』


面と向かって話すのは苦手なのに
こんな話題だと余計に話しづらかった。


「好きだよ、俺は。高山のこと」

『でも、わたしとは……
その……色々あわないことがあるって
知ってますよね?』


これから先、
もしかしたら訪れるかもしれない未来。

わたしたちはまだまだ若いし
第一、この関係が続くかどうかも
わからないのに……
これから先のことを考えるのは
早いのかもしれないけど。