待ち合わせた場所に来たのは 荻野さんだけだった。 何が食べたい?と聞く荻野さんに、 なんでもいいです、と めんどくさい返事をするわたし。 ケン●ッキーではポテトを食べただけで お腹がいっぱいになっている わけではなかった。 結局、荻野さんのオススメのお店に 行くことになった。 お互いのことを少しずつ話していった。 一人暮らしだということ 誕生日が近いということ 地方出身だということ 静かになる空気が重荷にならない、 いい雰囲気だなと感じた。 *