キイィィーーン



金属が弾かれた音



その音で、シェイラはそっとまぶたを上げた。



そして目を疑う。






視界を覆う、真っ白な何か



それは徐々に形をなして



やがて1人の人となる





シェイラは思った



これは幻覚だろうかと。



君に会いたいと、



何度も何度も願ったからだろうか



いるはずのない君が今、目の前にいる



自分で、自ら遠ざけた



愛おしくてたまらない



白亜の女神







そこにいたのは



見間違うはずもない



ルミア・プリーストン



本人だった