惚けた様子で笑いながら、私達を見る。

「だから!あんたのせいだって言ってるの!」


「俺のせいにされても困るんだけど?そもそも、あいつに嘘をついた雪村さんが悪いんじゃないの?」


「いやいや!あんたが千草の邪魔なんてしなかったらこんな事になってないっ!」


「はいはい、2人とも作業に集中しようぜ〜」


宝生君が間に入ってくれて私たちは再び作業に入る。

研修2日目、私たちは今木材を使って巣箱を作っている最中。
出来上がった巣箱は毎年施設へ渡しているらしい。
大自然の中、鳥たちが巣箱を使ってくれるのは嬉しいけれど。

正直今はそれどころではない、というか。