「え......?」




棗君の発言にすごく驚いた私は聞き返してしまった。






ああ...きっと棗君風邪で頭おかしくなってるのかな...?




「熱...あるの?」





振り返らないまま棗君に聞く。




私の言葉に棗君は、んー?と言うだけでちゃんとした返事が帰ってくることはなかった。







色々考えているうちに温かくてウトウトしてきた私はいつの間にか寝てしまった。







「ほんと...」






棗君のひとり言は私の耳には届かず...
















「鈍感過ぎて困るよ」






そんなことを言われたことに私は全く気づくことはなかった。