「…ちゃん…


ねぇ……ゆ……ゃん…」





誰かの声が聞こえる…








「ゆっちゃん…起きないと耳噛むよ」




ババッとその声に反応して机に伏せていた私は起き上がる。





「な…なつめくん!!」





私に変なことを言ったのは原谷 棗。




そして私、佐倉田 柚子は棗君のペットのようなもの…。





それにしても…




懐かしい夢を見た…






棗君とこの関係になった日の…




あれから1年。




高校三年生になった私達は今も変わらず変な関係が続いている。





そして…





わかったことは…





棗君は束縛が強い。ということ。





あ、決して付き合ってないんだけど…