「なっ…棗君!!



ご、ごめん…っ」






わ…私ってば棗君のこと突き飛ばしちゃうなんて…





「ゆっちゃんがお弁当食べてからすぐ寝ちゃってそろそろ時間だから起こそうと思ったのに」





少しツンッとした言い方でそう言った。





あ…少し拗ねてるのかな……?





「ごめんね棗君…」





心の中では可愛いった思っちゃったり…





「んー…じゃあ許してあげるからここ来て」






そう言ってトントンと棗君が叩いたのは棗君の足の上。





えっ…?




「だ、だってもうすぐ時間なんじゃ…」





「だから早くおいで」





その言葉に私はグッと何かが熱くなってちょこちょこと棗君に近づく。