ガラッ… 多目的室にドアを開ける。 自ら棗君との思い出の場所に来たことを実感する。 今日ばっかりはしょうがない…。 思い出に浸るのもいいかも……。 誰も入ってこないように鍵を閉める。 「…お腹減ったなあ……。」 そう呟いて私は窓際に座る。 …初めて棗君と喋った場所…… 初めて……棗君とキスきた場所…… 「はぁ…」 ため息が1つ口から零れた。 「お弁当……食べないと」