「な...に言ってるの......?」





ハハッとうまく笑えないで返事をする。





「もう飽きた。

ゆっちゃんに飽きたんだよ。」





そう言ってグイッと引っ張られる。





「意味が......わからな......い...」





私がいるのは棗君の腕の中で...




言ってることとやってることが全然矛盾してて...




「今まで楽しかったよ」






棗君はそう一言だけ言うと私から離れた。






「な...に...」





私の目に映るのは棗君の背中。






やだ...





どうしよう...







「棗君っ...!」






私が名前を呼んでも振り返ることはなく棗君は多目的室から出ていってしまった。