ポケーッと私がしていると肩に誰かがぶつかった。




ドンッ...



「っ...?」




「あ...ごめん佐倉田さん...」




そう言って私の肩に触ったのは同じクラスの武藤 光瑠(むとう ひかる)君だ。




小さくてよく可愛いって言われてるのをよく見かけるっけ...




「全然大丈夫だよ...っ!」




手をパーにして両手をブンブンと振る私。




それを見た武藤君がフワッと笑った。




お...っ...



これが可愛いって言われてる理由なのかも...





クシャっと笑う笑顔は武藤君に興味がない私でもちょっとドキッとしてしまった。





「ありがとう!
佐倉田さん優しいんだねっ!」




そう言って私の頭をポンポンと触って武藤君はその場から小走りで去っていった。