「どうかな? そう言われることを見越してわざとこの部屋を作ったのかもな」


嵐はなおも食い下がる。


俺はグッと言葉に詰まり、顔をしかめた。


どうしよう。


憶測だけでは嵐は納得しない。


彗が犯人ではないという証拠を見せなければ、疑い続けるだろう。


「あたしじゃない……」


彗が震える声で言った。


「じゃぁその証拠を見せて見ろよ!」


嵐が怒鳴る。


彗は小刻みに震えながら、自分のブラウスに手をかけた。


そして一番上のボタンを1つ外す。


「彗!?」


「ちょっと、何してるの」


女子たちが戸惑いの声を上げる。