「目玉焼きを焼いたのはお前だろうが!!」


嵐が壁を殴り、怒鳴り声を上げる。


彗はその場で身を縮め、涙目になる。


「そうだけど……でも違う……。あたしはなにもっ……!」


言葉の途中でこらえ切れなくなり、涙を流し始める彗。


百合が慌ててかけより、その背中をさすった。


「……彗の言葉を信じよう」


俺は静かにそう言った。


「はぁ? お前何言ってんだよ! こいつが悠を殺したんだぞ!?」


「そんな証拠はどこにもない、決めつけるなよ」


俺は嵐を睨みつけ、その場から立ち上がった。