「ショクザイ部屋から無理やり出ることはできない……。声の言っている事を信じた方が、自分たちの身の為ってことか……」


良の言葉に俺はうなづき、突起物の前から手を離した。


《それではステージ1を始めます》


どこからか聞こえてくる女の声が、俺たちの始まりを告げていた。