ショクザイ部屋での俺の役目は、推理をスムーズに進める事と、死に損ねたクラスメートがいれが完全に息の根を止める事だった。


推理小説が好きだった月奈の事を思って悠が考え出した部屋らしい。


「じゃあ、いきましょうか……」


運転手さんが力なくそう言い、俺は「お願いします」と、答えた。


この運転手も、もちろん俺たちのグルだ。


エンジントラブルなんて元々なかった。