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それから俺は2人の肉を切り取り、煮えたぎった油で揚げて、一口ずつ食べた。


百合が俺の中に入ってきて、それが血肉になっていく。


俺は百合と1つになったんだ。


体を合わせるよりも、もっと深い関係に。


そう、自分に言い聞かせることで、どうにかその肉を食べることができた。


その直後に、カチャッとドアの鍵の開く音が聞こえてくる。


でも……。


俺は2人の死体を見下ろして、亡くなった全員の事を思い出していた。


ここに来る前は7人いたのに、今じゃ俺1人になってしまった。


みんな、みんな死んでしまった……!!


叫びだしそうな感情を押し殺し、俺は百合の髪からヘアゴムを抜き取った。


微かに百合のシャンプーの香りのついたゴムを、ギュッと握りしめる。


「助けてやれなくて、ごめんな」


そう呟く。