確かに海から見たよりも随分と大きく感じる。


真っ白で長方形の建物だ。


外から見る限り窓はどこにも見当たらない。


白い箱がそのまま置かれているように見える。


「ここが入口?」


春姫がドアらしきものの前に立つ。


そこがドアだとわかったのは、銀色のノブが付いていたからだ。