「わかりました。良は逆側からこいでくれ」


「わかった」


良はうなづき、すぐに移動を開始する。


その光景を嵐がフンッと鼻をならして見ている。


そんな嵐の横を通り過ぎ、俺はオールを海へと沈めたのだった。