「柑奈、手伝って」





「え〜」


え〜って……。


私、1人?




「栗愛が作るご飯おいしーの!」


「じゃあ、はるは胃袋つかまれたってことだ?」


そう言って笑う里翔くん。




付き合うまでに、作ったのっておかゆしかないよね?……多分。






「そういうわけじゃねぇよ。栗愛のいいとこは。」


その発言で、里翔くんと柑奈は私をいじってくる。






……恥ずかしいからやめて。


照れるし!




「いいから、ほら!柑奈」



そう言って無理やりキッチンへ連れて行く私。


褒めても、何も出ないのにな……