「何動こうとしてんの」
「……だって」
移動しようとする私を止める悠希。
一応、気を遣っているんだけどな……。
ダメなのかな?
「俺と、寝たくないの?」
そういうわけじゃないよ?
でも、私がいたらゆっくり寝れないよね?
「いいから寝よ」
悠希に言われて、私は移動をやめる。
……悠希が寝てから移動しようかな。
「悠希、おつかれさま」
悠希を見ていると私もだんだん眠くなってきた。
……やばい、そろそろ移動しなきゃ私もここで寝てしまう。
……少しここで寝ていいかな?
だめだめ!
重たい体を起こそうとすると、悠希にがっちり抱きしめられている。
……ここでいいや。