悠希も里翔くんも、平気そう。 ……あれ? こわって思ったの、私だけ? そんなに怖くなかった? 「他には〜?」 「え〜これが一番怖いやつ」 「じゃあ、次は俺〜」 そう言って懐中電灯を里翔くんが受け取る。 ……続くの? 私は、悠希のほうへ少し寄る。 う〜〜。 「栗愛、寝る?」 「ううん、聞く」 悠希が心配する中、私は首を横に振りながら答える。 怖いけど、聞きたい。 「……ある日の夜」 里翔くんが話を始めると私は、悠希と繋いでいる手に力を入れる。 なんでみんな怖い話のネタ持ってるの?